美味しんぼの「カレー勝負」をご存知ですか?
まるごと1巻カレーについて語るこの重要な巻には様々なスパイスが出てきますが、その中に「ヒン」というスパイスが紹介されています。「悪魔の糞」と呼ばれることもあり(Devil’s dung)、とっても臭いんだとか。
しかし、なかなかスパイスが置いてあるカルディから、はたまた上野のアメ横センター、大久保駅周辺をうろついても見つかりませんでした。それもそのはず、スパイスって種のイメージがありますが、アサフェディタは違っていて、阿魏(アギ)という植物(ジャイアントフェンネル)の根茎の樹液を固めたものでした。フェンネルはあまーい香りのスパイスですが、、、ジャイアントフェンネル、しかも樹液なので異質なものですね。
とうとう発見しました!!こういう白いプラスティックの入れ物に入っています。
たしかに臭いですが、熟したドリアンほどではありません(数キロ先までわかるとインドネシアではいわれています)。結構「臭い!注意!」なんてネタ的に取り上げられますけれども、冷静に嗅いでみると、ニンニクとセロリの強烈さを足した感じ。
やはり、お店の人のおすすめ通り、油で炒めると香りが豊か・・・ってニンニクと同じですね。
固形よりもパウダーがお求めやすいかも。香りが飛ばないように(&臭いが他に移らないように)ジップロックに入れるといいです。
使い方はとてもかんたん!!カレーや炒めものを作る際に「油をひく→ニンニクを投入」のタイミングでアサフェディタを足してあげると風味がぐっとあがります。スープにもいいですね。
そんなに怖がらずにもっと前から買えばよかったと思うスパイスです。
やはり臭いが強烈だけあって効能もすごくて、第一次世界大戦では特効薬などでも使われ、台湾の高雄医学大学の調査で、なんと「H1N1インフルエンザ・ウイルス」への効果があることがわかった!!ということで、もしこれが広まったら一躍有名になって品薄になりそう・・・なんて考えました。
仏教徒では禁止されているこのスパイス、やはりニンニクやニラ、ネギなどと同様滋養強壮系なのでしょうね。興奮しちゃったら「あきらめの境地」にはなかなか至れないのでしょうかね・・・^^
名称〔英語?学名?〕assafoetida〔インド〕Hing 〔英語〕Devil’s dung
効能:鎮痙・鎮痛・抗炎症・整腸(おなかのガスを抜く)
用途:油で炒めて玉ねぎやにんにくに加えて、もう一味。
豆知識:ウスターソースに使われているんですって