詰碁はどうしてもやらなければダメなの?
「詰碁」の知識はどんなときに役に立つのでしょうか。ズバリこれです!
広すぎる相手の陣地に、自分から入っていって敵陣の中に自分たちの陣地を作る!!
広い自分の陣地の中に入ってきた相手をやっつけて、中で陣地を作らせない!!
すでに囲まれている状態から「活きる」、すでに囲っている相手を「殺す」、全滅するのか殲滅するのか否か!そんなサバイバルな状況から、天国と地獄が決まります。そして勝敗が決まるきっかけになることも多いのです。
詰碁を知っていると勝利の確率がグッと上がります。
そんな場面になったら緊張しますね!!緊張して「その一手」がなかなか打てないという初心者の皆様のお声をとても多くいただきます。
また、死活問題な状況に気が付きにくい!?と言ったご意見も伺います。
死活問題→詰碁の力はとても大事で必要不可欠ですが、とにかく基礎の基礎から始めることが大事です。
お友達と一緒に詰碁に強くなろう!の方法(囲碁教室での荒川的方法論)
私の教えている囲碁講座では入門・初級者の皆さんが大人数で一堂に会し、向かい合わせに座って授業を受けています。
死活問題・詰碁といったものを説明だけで授業すると必ず大多数が「???」ってなります。よく他の授業で、必要性もわからないという状況のままで眼とかの説明をずっと行っているところをお見かけしますが、とうとうと語ると生徒さんがうとうとします(なんちゃって)。
理論だけの授業では生徒さんが苦手意識を持ってしまったり、囲碁を断念するきっかけになりかねないぐらい、と私は長年の経験上思っています。
なので、よくこういったワークショップみたいなことをしています。下の図を見てみてください。
実際にこういう形を作って、侵入者側と守り手側をかわりばんこに担当して遊びます。
「本来はこの形は生きるんですか?生きられないんですか?」という質問が時折きますが、そんな正解を追求する必要ありません。
大事なのはお互いに目的を持ってトライすること、状況を話し合って感想を述べ合うことです。毎回、すごい盛り上がっています(私も盛り上げ役に徹します笑)
もし囲碁のお友達がいたら一緒にやってみてください。ただし、同じぐらいの強さの人同士でないと効果がありません。
同じくらいの強さの人ってなかなかいないんです。
ですので、囲碁の入門から始めて、だんだん死活問題の状況に強くなっていくには一人で詰碁を解いてエクササイズを行う必要があるかもしれません。
そんな中、間違った書籍を選んでしまい難しくて挫折しそう、などということがないように、書籍選びのポイントをしっかり押さえましょう!!
詰碁に抵抗がある人に伝えたいコツ 3つ!!
詰碁の本が大好きで、いつも持っていて楽しくって仕方がない!!という人にあまり会ったことがありません(笑)。初心者でしたら尚更ですし、実戦にどう直結するのかさっぱり見通しがない状態から本を手に取るのは勇気がいることです。そんな皆様にいつも伝えていることが3つあります。
ポイント① とても簡単な問題をたくさん解く
ポイント② わからない!!と思ったらすぐに答えを見る
ポイント③ 突っかかった問題にチェックを入れ、後で再トライ
どうでしょうか。
「ちゃんと解かないと」「しっかり理解しないと」といった完成度を求める必要はありません。問題1つに何十分もかけるより、一目でわかるような問題からスタートして得意な形、不得意な形をみて「慣れ」てくることが大事なのです。
【入門】そんな詰碁初めての人におすすめな本はこれ!!
まずは「なーんだ、こんなに簡単なの?」って心配になるくらいの問題から初めてみましょう。詰碁の本によっては、「基本」と言っておきながら難問も混ざっていることがありますので要注意です。書籍を作る人の棋力(囲碁の強さ)がありすぎると、初心者にとって問題が難しいかどうか判断できないことが多々あるのだな、と思ったりします。
そこで、入門・初級の皆様に絶対大丈夫なおすすめの本を選んでみました!!!
どれも囲碁の先生や初心者の生徒さんからも好評でロングセラーなものばかりです。
まずは騙されたと思ってこの二冊!!
慣れてきたらもうちょっと問題数の入っている書籍を手に取りましょう。
ロングセラーの一冊。この本にお世話になった人たちはかなり多数なのではないでしょうか。
第一感、とはパッとみて「ここかな?」という勘のような感覚のこと。全部説明を理解しなくてもなんとなく解けるようになります。最後の方は第一感じゃなくって難しいので前半だけおすすめ。
小さくて持ち運びやすく、図が大きいので見やすいと評判です。
【初級〜】対局の場面に出てくる実戦的なおすすめ書籍はこれ!!
実際に対局に出てくる詰碁の形、これを解いていれば、いずれは実戦に出てくる!!
死活問題には、対局しているうちに出現する頻出形というものがあります。
詰碁が苦手、という人でも、対局に出現しやすい形だけでも押さえておけばかなり強力な武器になること間違いなしです。入門から初級になって19路盤で実際に対局するようになったら、この辺りもみてみましょう。
ただ、難しい場面もどうしても出てくるかもしれません。
でも大丈夫!!難解に見えたらスルーして飛ばしてもOK、ちょっと難しかったら「こんな時にこうなるんだー」っていう捉え方で、すぐに答えを見て、よかったら碁盤に並べてみましょう。
いつかどこかで現れる時が来る、って思って楽しみに読むのがおすすめです。
いかがでしたでしょうか。囲碁を独学で学ぶというのはとても苦労する道かもしれませんが、こういった書籍選びで失敗しないように、また、囲碁を楽しむ上でのお手伝いになれば幸いです。
ありがとうございました!!