【映画音楽制作】村上水軍の末裔が活躍!『瀬戸内海賊物語』

瀬戸内を舞台に、村上水軍を題材にしたアドベンチャー作品です。
主演には、子役として柴田杏花・葵わかな・伊澤柾樹・大前喬一、のほか、
中村玉緒・内藤剛司・小泉孝太郎・六平直政、語りに山寺宏一、など大物キャストが多数。

荒川仁が、以前より監督との関わりで使用していたニックネーム「あらじん」として作曲を担当しています。
また、ギターサウンド提供で東京ClockWise神蔵守も参加しています。

目次

瀬戸内海賊物語のフライヤー

希望をなくさない、冒険物語

物語には、地元のフェリーが廃止にむかい、先祖代々の醤油造りが継続不可能になりそう、など、現代における社会問題が映し出されています。今後の方針に割れる大人達のあいだにもまれるなか、子どもたちが解決に向け、先祖代々の宝物を探しに大活躍します。

ただのアクションものではないことがわかりますね。
私利私欲のためではなく、地元や、実家が持つ伝統の存続のためという強い心があります。もちろん宝探しには失敗も危険も伴います。そのための情報収集や、島に渡るための努力、持ち味を活かしたチームワークを通して、現代では見失いがちな、純粋なる「やる気」「度胸」を我々に見せてくれます。

仲間と力を合わせて島に向かうシーン

現場で求められた効果音作り

様々なシーンがあるなかで、地元の見所スポットも出てきます。その全体的な雰囲気作りがこの映画の大事な曲作り要素でした。かっちりしたリズムや楽曲めいていない方がよいアトモスな曲。また逆に、アクションシーンなど、動きにあわせて曲調をもっていくこともありました。

映画館と同じサイズで音響をチェック

なかでも感慨深かった創作作業は「心情と状況をあらわす音」です。
例としては、発見した、隠し穴をみつけたときなどの、「ぼーん」「じゅわーん!」などなど。専門の音効の方々がリアルな効果音や環境音を制作するのとはまた別の、いわば「本当は聞こえていないおと」です。

映画館サイズのミックスの中、この場面にアクセントが欲しい!…そうなったときに、追加で、「音」を即座に現場でつくれるかどうか、が問われました。
効果音のライブラリも持ってはいましたが、そのテンプレートをそのまま作っては作品のオリジナリティは失われてしまいます。

「和太鼓」の低音を選び、さらに音程を下げて行って、地響きのような音にし、さらにひびかせるエフェクトをかけるなど、直感と感覚で作業しました。必死です。
「ぼわーん」になるまで数分、一般的なGM音源で効果音を作る仕事しててよかった・・・前々からのローテクが役に立った一例です。

簡易的でも装備が役に立ちました。

他にも映像関係のお話を色々掲載していますので、よろしければみてみてください。
読んでいただいてありがとうございました!!

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この記事を書いた人

音楽関係と囲碁関係の仕事を長い間、続けています。
どちらも本業、その両立は中々に大変です。仕事量と締切に追われ倒れてからは、食の方に目を向けてスパイス・カレー・発酵などを研究。
音楽は、作曲とバンドマスター、囲碁は入門初級インストラクターと店長的マネージメント。時たまカレー屋さん。
様々な2歳〜90歳範囲の人々と日々ふれあい学びを得て、色々な事象の「つながり」を大事にして生きています。感謝。

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