【CM】五色そうめん【音楽制作】

CMのお話をいただきました。五色そうめん株式会社のCMソングです。出演は四国出身のタレント友近さんと、あと「ゴシキメン」というキャラクター。もちろんまだ五色そうめんのそういったタイプの曲はありません。一体どういうオファーになるのでしょうか。

目次

目標は、綺麗な透明感のある「フォークソング」

CMを作るにあたって当然、監督には映像意外に、それに当てるイメージがあります。映像があって、音に困って相談が来ることもありますが、今回は確固たるイメージがありました。

「いいちこ」の宣伝に流れたような「透き通った」「綺麗な」フォークソングです。聞いてみたらほとんどそういうタイプの宣伝、大物がたくさん…

いいちこのYoutubeはこんな感じ→https://www.youtube.com/c/iichiko_official

ジャンルは「日本」「そうめん」、その中でも歴史ある「五色そうめん」。キリッと冷やしたつゆに、冷水できゅっと引き締まったそうめんには、やはり透明感が大事なんですね。

フルコーラスで一曲作ると3-5分の長さになります。もちろんCMで全部流せるわけがありません。なので、曲が一番盛り上がる「サビ」を、「あたかもBメロからサビに入ったような」感じでつまりフルコーラスの曲のサビの部分を取り出したような感じで作るということになりました。

歌詞はある→メロディをつける→歌ってもらう?

歌詞はどうしよう、自分では思いつくかわからないし、いいのができるかわからない、というか作詞家じゃないし。。。と心配していたら歌詞はもう考えてあると。ドキドキ待っていたら送られてきました。

真っ白な こころを 色とりどりに

真っ直ぐな あなたが 染めていきます

おお!!そうめんっぽいし、そうめんだけどさらに「五色」である感じも出ている!!
元々のそうめんは「真っ白」。それが、初めから色が決まっているのではなく、「あなた」の心に沿って色が染まっていく、という、なんて言えば良いのか、位置や流れの逆転的なイメージがまたいいですね。
聞いている側が能動的になれるような感じがします。どの色のそうめんにしようかな?は、「あなた」が染めていった色で決まるんです。

歌も送ってきてくれました。なんと監督熱唱。声が渋くてよかった。。。
後からオーダーがきたハモリは編集しましたけど…

15秒バージョンと30秒バージョンの作り分け

CMは長さ大体長さが二つ、というオーダーがあります。CMの長さって大事ですね。動画も曲も、そのパターンに合わせて作る必要があるので、ここで全然違う曲を作るわけにはいきません。「短いバージョン」「長いバージョン」と、元の曲を使ってうまくアレンジしていく必要があります。

 今回は15秒バージョンを、歌詞の後半「真っ直ぐなあなたが染めていきます」で作りました。ということは、30秒バージョンを作って、ほぼ15秒ジャストに「まっすぐな〜」が始まらなければなりません。サビに入る前の伴奏部分の長さを調節しながら作っていきます。
 こういった微調節は、曲が終わるリタルダント(だんだんゆっくり)や、フェルマータ(長く伸ばす)の部分を調整して、最後整えていきます。

 サビに入るときの、原曲を編集したようなフェードインする感じなども自然にしなければなりませんので、CMの入りから何度もボリュームを上げる調整をします。

ここは曲を作る感性というよりは、戦略的なパズル頭脳を使う必要がありますね。

Youtubeで見る事ができる五色そうめんのCM

実際に作ったらこうなりました。
Youtubeだとゴシキメンというヒーローキャラクターが登場していますが、四国TVでは友近さんが艶やかに出演していて、時折ゴシキメンが登場してシュールな笑いをお茶の間にお届けしたようです。いつかフルコーラスで作ってみたいなあと思っています。

楽しんでいただければ幸いです。


曲や音響のご要望は、フォームの方からご連絡いただければと思います。→コチラ

この記事を書いた人

音楽関係と囲碁関係の仕事を長い間、続けています。
どちらも本業、その両立は中々に大変です。仕事量と締切に追われ倒れてからは、食の方に目を向けてスパイス・カレー・発酵などを研究。
音楽は、作曲とバンドマスター、囲碁は入門初級インストラクターと店長的マネージメント。時たまカレー屋さん。
様々な2歳〜90歳範囲の人々と日々ふれあい学びを得て、色々な事象の「つながり」を大事にして生きています。感謝。

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