皆さんはどんな碁石を使っていますか?今から購入しようと思っていますか?何もないところから買う場合はまずはセットをお勧めしていますが、グレードアップしたい、とか、囲碁盤だけもらって手に入れた、などなど、碁石を選ぶ瞬間は結構きます。初心者から囲碁をはじめて、そろそろしっかりした道具を揃えようかな、と思ってきたら。碁盤も大事ですが碁石はかなりポイントです。「打ち味」「石音」っていうくらい、碁石を碁盤に置く感覚は重要視されてきました。ここではかんたんに碁石選びのコツとポイントを解説していきます。
碁石の作り・規格 気を付けるポイント
白石の「白」は膨張色なので、黒石よりもやや小さいのが特徴です。
人間の持つ視覚の特徴をよく捉えて作られています。むかしからのこういった技術や工夫には驚きですね。また、ちゃんとした碁石かどうかの判別基準になります。
直径も白21mm黒22mmと、ほんのちょっと違います。この大きさは日本に流通する碁石の規格ですと言い切って過言ではないでしょう。ですので、碁盤を買い替えても碁石は使い続けることができるのです。
ただし、子供用に作られた碁盤についてくる碁石や、オモチャ屋さんで打っているプラスチック盤に付いている碁石などは、そのタイプのみの型であることが多いです。
正規の規格の碁盤にフィットしないかもしれません。そうなると、新しくいい碁盤を買っても使えないので要注意です。
適当なメーカーの独自に作った、本来の規格に合わない碁盤碁石セットには注意!!
ちゃんとした盤では使えないこともあります!!
プラスチック碁石
日本棋院からも販売されています、プラスチック碁石。とっても軽いので持ち運びに便利です。合宿などで使われていることもままありますが、これ、すっ飛ぶんです。。。安価ですけれども、本格的に囲碁をやっている感じは残念ながらあまりありません。
しっかりした碁盤にはプラスチックはとてももったいないです。軽すぎて、持ってもかなり指からすっぽ抜けて、飛んで行ってしまいます。「うち味」を大事にするなら、ガラスかハマグリをお勧めします。
硬質ガラス碁石
硬質ガラスは1ミリごとにグレードがあります。松/竹/梅/桜/椿の五種類です。
松印が一番分厚く、高級感がある反面、価格が高く、また人によっては持ちづらく碁石が動きやすい特徴があります。逆に、椿印は安価で、また平で持ちやすいですが、ペチペチとしてうち味に物足りなさを感じやすいことも。
このように、硬質ガラス碁石は、厚みで価格が決まるといって良いでしょう。
日本棋院の一般対局場では「竹印」を使っています。
手入れが楽なことも、たくさんの人が囲碁を打ちに来る碁会所には人気のようです。
メリット1:本格的な蛤碁石より安価。
メリット2:持った時の打つ感じもなかなか良い
メリット3:水洗いできるので手入れが楽。
デメリット:割れやすい。割れた時に怪我に注意。
はまぐり碁石(白)と那智黒
ハマグリ碁石は、日本の伝統的な碁石です。黒石は「那智黒」と言って、黒い光沢のある石です。こちらは和歌山県や岩手県を産地としており、海外からの輸入もあるといいます。
ハマグリ碁石の原材料は、あの貝のハマグリ。漢字は蛤とかきます。これだけの厚みをもつ蛤はなかなか採れません。日本では宮崎県の蛤碁石が有名です。のちにメキシコのハマグリが産地となり、輸入、加工されて流通しました。今ではそれもなかなか難しく、貴重な一品となってきています。囲碁を嗜む人々は、蛤碁石だと喜ばれることも多く、いつかはぜひ蛤碁石で囲碁を打ってみてください。
硬質ガラス碁石は厚みでグレードがありましたが、蛤碁石は厚みだけではなく、貝の模様の美しさ、きめ細やかさでさらにグレードが分かれます。細くてたくさんきれな筋が通っているのは「雪印」、粗くなって行くにつれて「月印」「実用」と安くなっていきます。見てみて分かる通り「雪印」の美しさは目を見張るものがありますが、「実用」でも十分に蛤の見た目を持っていて、また、打った時の感じはほぼ同じなので「実用」をまずはお勧めすることが多かったです。
打ち味や石を持つ感じ、を加味すると、人気なのはまとめると
ガラス碁石「竹印」
蛤碁石「実用32号」「実用33号」「実用34号」
です。もちろん、人によって予算と好みの基準は分かれますので、悩んだ場合、まずはこのサイズを基準に、碁盤店で打ってみて判断するのがお勧めです。
比較!!ガラス碁石とはまぐり碁石
ガラス碁石のグレードに対応した蛤碁石の図があったので載せてみています。先ほども述べましたが、人気とお勧めはやはり、持ちやすく、打ちやすく、うち味がよい、この三点で、
うーん、しかし、こんなに価格が違うとは…と思いました。
ハマグリは近年取れなくなったり、輸出規制がかかってしまい、なかなか入手困難になってきています。この流れは予想できなかった。。。しかし、蛤碁石はいいですよ!!碁会所で蛤碁石のところで打ってみるのもいいかもしれませんね。
碁石を買う時には碁笥の大きさに注意!!
当然ですが、ハマグリでもガラスでもサイズが大きくなってくると、碁笥のサイズも大きくなります。もし、大きめの碁石を買って「碁笥に入りきらなかった」なんてならないようにしましょう。
日本棋院のカタログにある碁笥のコーナーには、価格のところ、赤丸で記したようにサイズが書いてあります。大体は入るんですけどね、、、一応気をつけてみてみましょう。
ワンポイントでした。
いかがでしたでしょうか。碁石にもいろいろありますね。最近はいろいろな種類も出てきて遊び心ある商品もたくさん出てきています。ただ、規格があっているかどうかは気をつけましょう!!読んでいただいてありがとうございました!!