人類の考案した最古のボードゲームはズバリ
「セネト」というエジプトのボードゲームです。なんと・・・
紀元前3500年!!
古代の年表をみてみましょう。なんと…紀元前3500年が、年表に載っていません!!(笑)
エジプト王朝の誕生以前という驚きの古さですね。
引用 世界の歴史まっぷ
さて、そんなエジプト生まれの「セネト」の構造を説明した画像をみてみましょう。
どうやらサイコロなどを振って進み、先にゴールをした方が勝ち、のようです。
初期のボードゲームは、このセネトのような「競争」ゲームがメインでした。
いわゆる日本で言う「すごろく」ですね。現代の「人生ゲーム」のように面白いやり取りを内容に盛り込んでいるものも「競争ゲーム」のひとつです。
ただ、ボードゲームといってもいろいろな種類がありますね。
サイコロの運の要素はなくし、互いの実力だけで競うものは「完全情報開示ゲーム」と言います。
「完全情報開示ゲーム」の例としては、チェス・将棋・囲碁、オセロ、などが挙げられます。
お互いに状況が明らかになった中で争う、知的競技ですね。それらのジャンルのボードゲームは、一体いつ頃生まれたのでしょうか。
チェス・・・西洋 八世紀
将棋 ・・・日本 六世紀頃
囲碁 ・・・中国 紀元前2500年頃
オセロ・・・日本 1970年頃
こうやって身近なものを並べてみましたが、実は、「チェス」や「将棋」は「チャトランガ」というインドのボードゲームが元と言われています。チェス・将棋以外にも、中国の象棋(シャンチー)やタイのマールックの元となった(!!)、そうです。偉大だ…チャトランガ。
チャトランガ・・・インド 紀元前300頃
チャトランガは、はじめは四人で遊ぶゲームだったり、サイコロを使っていた形跡があることから初めから「完全情報開示」ではなかったかもしれませんが、のちに二人用にもなったとか。
四人用チャトランガ
二人用のチャトランガ
見てみると確かに将棋やチェスに似ていますね。そう考えてみると、個性豊かなチェスも将棋も、元をたどっていくと紀元前300年ほどに生まれたインドのチャトランガが発祥なのかあ…と思います。
それらと比べても、やはり囲碁びいき(というわけではありませんが)のわたくしとしては、
囲碁 ・・・中国 紀元前2500年頃
この凄さに注目していただきたいなと思います。
囲碁って一体どんなゲームなのか、ご存知でしょうか。もし興味をお持ちになったら
→「囲碁ってなあに?」にお答えするざっくりイメージとは
何気なく遊んでいるボードゲームたちですが、奥も深く、知的競技としてプロ制度もあったり。人類の長い歴史の中で考え出された素晴らしい財産と言えるかもしれませんね。
皆さんはいくつぐらい、どんなボードゲームを楽しんでいますか?
こういった盤と駒を使う「遊び」の起源に思いを馳せてみました。面白いな、と思っていただけたら幸甚です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!