【囲碁】織田信長と囲碁【雑学】

戦国武将で一番有名なのではないかといっても過言ではない「織田信長」。
祭りや茶道を好んだお話は有名ですが、囲碁も好んで打っていたと言うのはご存知でしょうか。


囲碁を打つんですね、織田信長さん。

そして、囲碁と織田信長の意外なつながり、エピソードがあるのをご存知でしょうか。
現代でも使われる、一芸に秀でる人への「名人」という呼び名を作った、という

「名人」語源説 です!!

安土桃山時代の当時、囲碁がとっても強いお坊さんがいました。
日海さん、後の本因坊算砂さんです。ほんいんぼうさんささんです。
いろいろな人に囲碁を指南していたそうです。

そして天正6年(1578年)、織田信長が上洛した時に、日海和尚、後の本因坊算砂さんの囲碁の強さにとても感動しました。


とっても囲碁が強い日海、後の本因坊算砂(さんさ)さん

そして「そちはまことの名人なり!!」と評したとされます。

今の名人という言葉はそれで生まれたんだとか。

「名(めい)」という文字は、「優れている」「名だたる→評判のとても高い」的な意味があります。信長の愛した茶器の中にも有名なものには「名物(めいぶつ)」という呼称がつきますね。


写真は天下者だけが持てるとされた大名物の茶器の一つ「初花」です。

「名物」→「名人」という言葉遊びのアレンジだったのかもしれませんが、信長さん、その場で新語を練り出すなんて、すごいアドリブの才能の持ち主じゃないでしょうか…!!

ちなみに、江戸時代から昭和まで、囲碁の強さとして

最高位「九段」は天下に一人のみ、そして「名人」と言われました。

江戸時代、「名人」になった人は囲碁界の全てを取り仕切る権力者になれたんだそうです。
今ではたくさんのひとが九段をお持ちですが、こんなに凄みのある言葉だったんですね、「名人」。

諸説あるとは言いますが、織田信長の、囲碁を観て感動して出てきたその一言が、「名人」の単語を確立させ、囲碁の分野でとても重要な意味をもち、また、他の芸能にも派生して使われ、現代に通じていると思うと、ちょっと感じ入るものがあります。

余談ですが、自分が幼少期に初めて「名人」という言葉を聞いたのが「高橋名人」とそれに対抗する「毛利名人」です。さて、何のジャンルの名人でしょうか。

最後まで見ていただいてありがとうございました!!

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    この記事を書いた人

    音楽関係と囲碁関係の仕事を長い間、続けています。
    どちらも本業、その両立は中々に大変です。仕事量と締切に追われ倒れてからは、食の方に目を向けてスパイス・カレー・発酵などを研究。
    音楽は、作曲とバンドマスター、囲碁は入門初級インストラクターと店長的マネージメント。時たまカレー屋さん。
    様々な2歳〜90歳範囲の人々と日々ふれあい学びを得て、色々な事象の「つながり」を大事にして生きています。感謝。

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